製造工程
製造工程
職人のスキルが支える各ステップ
デザイン、型作り
デザインイメージを実現する「型」の制作。当社では革の性質を熟知した職人のみなさんと連携をとりながら、イメージが最終製品の中で実現できるよう、細かなラインにも気を配った型の制作を行っています。
- パッドも含め多数のパーツにより形作られる財布。型をデザインするためには、革の特性や財布の構造的特徴を熟知した上でのノウハウが必要になります。
- 型が決まったあと、何度もの裁断に耐えられる鋼鉄製の抜き型が、委託業者により製造されます。
裁断
鋼鉄製の抜き型を革の上においてプレス裁断することで、各パーツを作ります(財布には数多くのパーツでできていますが、パーツそれぞれに抜き型が必要になります)。
天然素材である革は、均一ではなく部分ごとに表情が異なります。その表情を吟味し適切な箇所から1カットずつ裁断します。
漉き加工
デドイツFortuna社製の漉き機を用い、裁断したパーツの厚さを整えます。パーツにより必要な厚さは異なりますが、1パーツ毎に丁寧に作業していきます。
へり返す部分を薄くする漉き作業も行います。
縫製
財布は、多種多様なパーツを縫製によりひとつの製品として形作られます。縫製手順を考え、糸目の一つ一つにまで神経を使い、仕上げていきます。
口金入れ
がま口財布では、口金入れ作業を行います。口金の取付は機械化ができないため、一点一点手作業で行います。熟練の技が必要になる工程です。
検品
仕上げられた財布は検品場に持って行きます。布手袋をし傷が行かないよう細心の注意を払いながら検品していきます。汚れや糸の処理など様々な検品を経た製品は箱詰めされ、出荷される状態になります。